2014年05月20日 | コメント (0)

インナーチャイルドってどんなイメージがあるでしょうか?

知らない方は「なにそれ?」って思うでしょう。
言葉として知っている方は、
「自分の中の傷ついたままの子ども」というようなイメージがあるかも知れません。
ヒプノセラピーでの「インナーチャイルドの癒し」という言葉はそういうイメージを持つのではないかと思うのです。
「癒し」とつくので、癒されるべき何かがあるという感じがね。

わたしは、子どもの頃の生い立ちから、
家族関係、特に母との関係が消化できないままに大人になりました。
子どもの頃を振り返った時に、
してもらえなかったこと、わかってもらえなかったことばかりが思い出され、
『自分の子供時代はなんて可哀想だったんだろう』なんて、ず~~~~~~~っと思っていたんです(笑)

でもね。
本当はそれは事実ではないんですよね。
楽しい事愛された出来事、たくさんたくさんあったはず。
でも、人は「されたこと」は当然だと思い、
「してもらえなかったこと」は『なんで!!!』と根に持ったり(笑)

そういう自分勝手な(それが悪いということではないですよ)思いは、
『エゴ』と言われ、
自分らしい楽チンな生活を送るためにはこの『エゴちゃん』との付き合いが結構大事になって来ます。
インナーボイスセラピスト養成講座では、この『エゴちゃん』ってどんな所にいるのだろうか?という所も学んで行きます。


わたしがこの『エゴちゃん』をジャッジ(エゴは悪いモノ。あってはならないモノ)しないという感覚を持てるようになったのは、セラピスト養成講座中だったか、終わった後でした。

インナーチャイルドに会いにタイムラインをさかのぼって行くと、
すごく小さな頃に戻りました。
先日書いた両親の離婚の時の5歳の子どもよりももっと小さい子。
3歳くらいでしょうか。

その子は、おばあちゃんに連れられて床屋さんに行って髪を切ってもらいました。
おばあちゃんは先に帰ってしまいました。
おかっぱに髪を切ってもらって、オデコにパッチン止めをしてもらって上機嫌♪
そして、その子は意気揚々と道を歩いておばあちゃんと二人暮らしをしている家まで帰って行ったのです。
その時の帰り道は輝いていました。
道端のいろいろなモノ、道の先に見える風景。
何も怖いとも感じたりせず、自信を持って歩いているんです。

その風景を感じていると、母親としての自分の意識が
「え。こんな小さい子が一人で道を歩いているなんて!」って思ったのですが、そこはど田舎で車も通らない所でした。
わたしは自由に制限されることなく近所を歩きまわっていました。


そのイメージを見ながら、
ああ。本来のわたしは何も怖いものはなかったんだ!と思いました。
いい意味でものすごいショックでした。
その後に、「これは怖いモノ」「これはしてはいけない事」という教育を受けた。
そして、それが嫌なときは大声を出して泣き、抵抗してた。
自分を信じていたり、主張していた、と気づいたのでした。


わたしは長年誤解をしていました。
わたしの本質は傷つきやすく、繊細な子どもだと。
でも、違うんだ!!!わたしはタフでパワフルで、意に沿わなかったら泣いて主張をする『自分』の強い子どもだったんだ、って。


なんだか、脱力でした…(笑)


でも、そうして根底のセルフイメージ、
わたしは弱くて繊細ではなくて、
タフでパワフルで自己主張が強いんだ、と変わったことで起こることが変わって来ました。

いつも、傷つくこと、繊細に感じてしまう事にばかり気持ちを取られ、それをどうやって前向きにするか?という風に考えていたのに、
今は、
「あ。こういう風に傷ついたポーズをしてみてるんだね。ホントはタフな子がかまって欲しいからゲームをしているんだな。」
という風に気にしなくなりました。
そんな自分を笑えるようになりました。


その小さな子どもとの出会いが、
わたしの中にしっかりとした自信(理由はないのです。自己肯定感と言う事)と自分を愛するという感覚を取り戻させてくれたのです。


こういう感覚が生まれると、言いたいことが言えるようになって来ます。
次には、「言いたいことが言えないって?」ということを書いていきたいと思います(^^)

2014年05月18日 | コメント (0)

わたしが初めてインナーチャイルドと出会ったのは、今から16~7年前。
今、師匠(わたしには師匠がたくさんいますが最初の師匠)と呼んで慕っている
鈴木美穂さんの「風のワーク」という催眠療法(ヒプノセラピー)の二日間のグループワークが最初でした。

誘導と言うのを初めて体験しました。

ワークで、どんな姿勢でもいいと言うので記憶ではわたしは床に寝ていたと思います。
そのワークでは、メインはインナーチャイルドではなくて
誘導から前世を見ると言うのが目的のワークでした。

前世も見て。
「あの。見たには見たんですが、カラーじゃなくて、白黒で色指定が入ってるような感じだったんですが、それでも見たことになるんですか?」
なんて質問をしたのを覚えています(笑)

初めて見た前世のビジョンは、江戸時代の商家のお嬢様で(笑)
好きな遊び人とは結婚せず材木問屋に嫁いで
旦那さんがなくなって、大福帳を片手に仕事をバリバリやっている人でした。
臨終の場面では、
「思い残すことはないけれど、出来れば三人の孫の成長を見届けたかった」
と家族中が見守る中亡くなって行きました。


映画を見ているようですごく面白かったです。
当時の課題は自分が家事が出来ない事でした。
能力がないわけではなくて、管理能力がない。
子どもを三人生んでキャパを越えてしまって
自分の精神バランスを崩していた時でした。
そうじも片づけもちゃんとできない。
食事の支度も手抜きばかり(実家の母が料理人で料理に手間をかけるのが当たり前でした)
おまけに旦那さんから軽い気持ちで「お前はバカだな~」と日常的に言われ、
その言葉が催眠にかかったように身体に沁み込んでいました。


あ。
前世療法の話じゃなかった(笑)

インナーチャイルド。
初めて会った子どもは、5歳の子どもでした。
両親が離婚して父に連れられ秋田から新潟に電車に乗って行き、
母の実家に。
付き添っていた父が、母の実家の玄関を出る背中を階段の上から眺める子ども。
ただ、眺めているんです。
状況がわかっていないから泣く訳でもない。
ただ、静かに眺めている。



この子と出会ったことはわたしにとってとても大きい事でした。

と言うのは、この子はそれから15年後、インナーボイスセラピスト養成講座での実践セッションでも出てきたのです。

そして、わたしはこの子がわたしの中の一番ネックになっているインナーチャイルドだと思っていたんですが、
実はもっと強力な子がいたんです(笑)

その子がわたしの本質です。
その子をイメージしてこのブログのタイトルを「本当はタフでパワフルなインナーチャイルド」としたのです。


わたしは、ヒプノセラピーでの誘導も美穂さんから何度も受けています。
ヒプノはヒプノでとても癒されて毎回気づきがありました。

でも、自分がインナーボイスを学んで、シナリオを読み解くという視点を持ったとき、
インナーチャイルドは癒されるばかりの弱い存在ではないと感じました。
傷ついているインナーチャイルドだけじゃない(^^)

わたしは、インナーボイスと言うツールで、傷ついている人をケアしようとは思っていません。
傷ついていると感じる時期には、たくさんの癒しや気づき・自分を肯定するという作業がたくさん必要だと思います。
でも、わたしはそこを担当する人ではないと思っているんです。

わたしはこれからジャンプするぞと思っている人のお手伝いがしたいし、実際にそういう方がいらっしゃいます。

自分で学び癒し、消化してきた。
でも、あと一歩、その一歩が出ない。
そんな状態。

なので、
わたしは傷ついたインナーチャイルドを癒すとは言いません。
傷ついた子もいるでしょう。
でも、
その先に本当の自分の本質である、タフでパワフルな子がいるんです(^^)
その子を見つけてあげるお手伝いをさせていただきます。

次には、
わたしがインナーボイスのセラピストになってからであった、
タフでパワフルなインナーチャイルドのお話を書かせていただきますね。

インナーボイス亜細亜
身体を通して心の声を聴く~インナーボイスセラピー~